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【戦略と戦術の違い】今の事業は大丈夫?意外と理解できていない、事業戦略の考え方

Kaneko

この記事を書いた人

カネコ カヅキ / AZEL inc. Founder&ceo 

SEO業界出身のWEBディレクター。
NFTを活用した企業の新規施策のプランニング。事業再構築補助金を活用したメタバース空間の開発・提供などを行なっています。

戦略と戦術の違い

普段仕事をする中で「戦略」や「戦術」という言葉を聞いたことがありませんか?「経営戦略」や「事業戦略」「マーケティング戦略」などです。

なんとなく「戦略」と「戦術」という単語を扱っていたけど、違いをあまり理解していないかも…。

実際、事業の立案やマーケティング担当者が新規施策を考えるなどのタイミングでなければ深く考える機会が無いことかもしれませんね。

ですが、実は単語の意味と使い分け方さえ理解していれば、思考法としても便利な上に事業設計の際にも役に立つのです。

アゼルサプリでは、NFTやメタバースの制作・運用などの最新のソリューションなどを活用した事業の最適化・新規事業の開発をサポートしていますが、今回はそういった機会で使える考え方として、「戦略」と「戦術」の違いについて紹介したいと思います。

戦略とは

戦略は全体の目標と長期的なビジョンを定めるものであり、組織がどの方向に進むべきかを指し示します。

外部環境や競合状況を分析し、ビジョンに向かって進むための計画を策定するプロセスともいえる重要な上流設計です。

例えば、新しい市場に進出する、競合他社との差別化を図る、製品ラインを拡充する、それらをどのような方法や手順で取り組むのかなどを指します。

チームで仕事をする際も、自身の業務が事業戦略の中でどの部分にあたるのか。などを意識しておくだけでも仕事の精度も上がりますし、事前共有が成されていればコミュニケーション工数も削減できそうですね。

戦術とは

戦術は、戦略の実行に関連し、日常的な業務に影響を与える方法や手段を指します。

戦略的計画が方向を示すのに対し、戦術はその目標に向かって進む具体的な行動計画やプロセスです。戦術を選択する際には、戦略に基づき、組織のリソースや能力を最大限に活用する必要があります。

戦略策定の際におすすめなフレームワーク

戦略を策定する際、様々なフレームワークやモデルを利用することができます。

フレームワークを活用することで、今の事業プランに抜け穴がないかなどを確認することができます!事業計画書を作る時なんか超便利!

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アゼルサプリを運営する株式会社AZELでは、伴走型の新規事業開発を企業様とコラボして行っております。NFTやメタバース空間など最新のテクノロジーの活用や、クラウドファンディング・補助金/助成金を活用した資金調達・コストカットに興味のある事業様はぜひお気軽にお問い合わせください!

一般的によく用いたれる戦略フレームワークには、

  • 3C分析
  • SWOT分析
  • PESTEL分析
  • 5フォース分析
  • ロジックツリー
  • KGI・KSF・KPI

などがあり、これらを駆使することで、戦略策定プロセスが視覚的に理解しやすくなります。
簡単に紹介しますね。

3C分析

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3C分析は、ビジネス戦略を策定する際に使用されるフレームワークの一つです。この分析は、企業の内部環境や競合状況を評価するために用いられます。

3C分析では、以下の要素を評価します:

  1. 顧客 (Customers): 顧客のニーズや要求を分析し、どのような価値を提供するか、顧客を満足させるためにはどのような要素が重要かを把握します。顧客セグメントや購買行動などの要素を考慮します。
  2. 競合他社 (Competitors): 競合他社の戦略や製品、サービス、マーケティング活動などを分析し、自社の競争上の優位性や差別化ポイントを理解します。競合他社の強みや弱みを把握することで、市場での位置付けや戦略的な選択を行います。
  3. 自社 (Company): 自社のリソース、能力、制約事項などを評価します。自社の強みや弱みを把握し、顧客ニーズや競合状況に対応するための適切な戦略を立案します。

3C分析は、ビジネスの現状把握やマーケティング戦略の策定に

SWOT分析

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SWOT分析は、ビジネス戦略やマーケティング戦略を策定する際によく使用されるフレームワークです。SWOTは以下の要素を評価します
  • Strengths(強み): 自社や製品、サービスに関連する内部的な強みや利点を特定します。これには、特許やブランド価値、優れた顧客サービスなどが含まれます。
  • Weaknesses(弱み): 自社や製品、サービスに関連する内部的な弱みや課題を特定します。これには、競合他社への劣勢、技術的な制約、不十分なマーケティング戦略などが含まれます。
  • Opportunities(機会): 外部環境や市場の変化から生じる潜在的な機会を特定します。これには、新たな市場の開拓、顧客のニーズの変化、技術の進歩などが含まれます。
  • Threats(脅威): 外部環境や競合他社から生じる潜在的な脅威を特定します。これには、競合他社の攻勢、法規制の変更、経済の不安定性などが含まれます。

SWOT分析は、自社の現状を客観的に把握し、戦略立案の際に重要な情報源となります。この分析を通じて、自社の強みを活かす機会や課題を改善する方法を見つけることができます。さらに、市場の機会を最大限に活用し、脅威に対処するための戦略を策定することも可能です。

SWOT分析は、組織全体や特定の製品やサービスに対して行うことができます。効果的なSWOT分析を行うためには、内部のステークホルダーや顧客、業界の動向などの情報を収集し、客観的な視点で評価することが重要です。

PESTEL分析

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PESTLE分析は、ビジネス戦略やマーケティング戦略を策定する際に使用されるフレームワークの一つです。この分析は、外部環境の要素を評価するために用いられます。

PESTLEは以下の要素を表します:

  1. 政治(Political): 政府や政治制度、政策などの要素を評価します。政府が適用する規制や法律、税制、政治的な安定性などの要素がビジネスに影響を与える可能性があります。
  2. 経済(Economic): 経済状況やマクロ経済指標を評価します。国内外の景気状況、インフレーション率、所得水準などがビジネスに与える影響を考慮します。
  3. 社会(Social):人々の価値観、生活様式、世代間の違いなど社会的な要素を評価します。人口構成の変化、トレンド、消費者行動などがビジネスに影響を与えることがあります。
  4. 技術(Technological):技術の進歩やイノベーションの要素を評価します。新しい技術の導入や業界のデジタル化、競合他社の技術力などがビジネスに影響を与える可能性があります。
  5. 環境(Environmental):環境問題や持続可能性の要素を評価します。企業の環境負荷やエネルギー効率、環境規制、消費者の環境意識などがビジネス活動に影響を与えることがあります。
  6. 法律(Legal): 法令や法的な規制を評価します。ビジネスに関連する法律や規制、労働法、知的財産権などがビジネスに与える影響を考慮します。

PESTLE分析は、外部環境の要素を把握し、ビジネスの戦略や意思決定に活用するための重要なツールです。この分析を通じて、ビジネスが直面する可能性のあるチャンスとリスクを理解し、適切な戦略を策定することができます。

5フォース分析

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5フォース分析は、マイケル・ポーターによって提唱された戦略分析ツールであり、業界の競争力を評価するために使用されます。

の5つの力を評価します:

  1. 競合他社の脅威(Threat of New Entrants): 新規参入業者の存在によって市場への進入が容易になる場合、競争が激化し、利益率が下がる可能性があります。競合他社の脅威を評価することで、自社の市場ポジションと競争上の優位性を把握することができます。
  2. 取引先との交渉力(Bargaining Power of Buyers): 取引先が強力な交渉力を持っている場合、価格交渉や条件の変更を要求することができます。取引先の交渉力を評価することで、顧客との関係を最適化し、競争力を維持するための戦略を立案することができます。
  3. 取引先との交渉力(Bargaining Power of Suppliers): 自社が依存するサプライヤーが強力な交渉力を持っている場合、価格の引き上げや納期の遅れなどの問題が発生する可能性があります。サプライヤーの交渉力を評価することで、供給チェーンのリスクを把握し、適切な対策を講じることができます。
  4. 代替品の脅威(Threat of Substitute Products or Services): 代替品が存在する場合、顧客は簡単に他の選択肢に移行することができます。代替品の脅威を評価することで、自社の製品やサービスの競争力を検討し、顧客の忠誠度を高めるための戦略を策定することができます。
  5. 競合他社の競争激化度(Intensity of Competitive Rivalry): 業界内の競争が激しい場合、価格競争やマーケティング戦略の強化などが起こる可能性があります。競合他社の競争激化度を評価することで、業界の状況を把握し、自社の競争上の優位性を確保するための戦略を立案することができます。

5フォース分析は、業界環境や競争状況を客観的に評価するためのツールです。この分析を通じて、自社の戦略やビジネスモデルの強化点や改善点を見つけることができます。

ロジックツリー

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ロジックツリーは、プロジェクト管理、品質管理、ビジネス戦略、問題解決などの様々な場面で活用されています。特に複雑な課題や意思決定に取り組む際に、整理された情報と体系的なアプローチを提供してくれる重要なツールです。

ロジックツリーを作成する際には、以下の手順が一般的に使用されます。

  1. ルート(根元)の設定:問題や目標を明確にし、ルートノードを作成します。
  2. メインブランチの作成:メインの要素や要因を洗い出し、ブランチを作成します。
  3. サブブランチの作成:各メインブランチの要素をさらに詳細化し、必要に応じてさらなるサブブランチを作成します。
  4. 記述と結びつけ:各ブランチに詳細な情報を記述し、関連する要素との関係を明確にします。
  5. ツリーの展開と分析:各要素や要因を関連付けながら、ツリーを展開して全体像を把握し、分析や解決策の導出を行います。

KGI・KSF・KPI

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KGI(Key Goal Indicator)、KSF(Key Success Factor)、KPI(Key Performance Indicator)は、ビジネスの目標設定や成果評価に使用される重要な指標です。
  • KGI(Key Goal Indicator)
    は、ビジネスの重要な目標を測定し、追跡するための指標です。KGIは組織のビジョンや戦略的な目標に直接関連しており、成功のための方向性を提供します。例えば、売上目標の達成率、顧客満足度の向上などがKGIとして適用されます。
  • KSF(Key Success Factor)
    は、ビジネスの成功において重要な要素や要因を示す指標です。KSFはKGIの達成に直接的に影響を与える要素であり、成功に向けた戦略と行動計画の策定に役立ちます。例えば、優れた製品品質、競争力のある価格設定、優れた顧客サービスなどがKSFとして考慮されます。
  • KPI(Key Performance Indicator)
    は、ビジネスのパフォーマンスを測定し、評価するための指標です。KPIは具体的な成果や成果物の達成度を測定するために使用され、ビジネスの状況把握や改善のためのデータを提供します。例えば、売上の成長率、生産性の向上、顧客離脱率の低下などがKPIとして設定されます。

これらの指標は、ビジネスの目標達成や成果評価において重要な役割を果たします。適切に設定・管理されることで、ビジネスのパフォーマンスを把握し、必要な改善や戦略の見直しを行うことができます。ビジネスの成功に向けて、KGI、KSF、KPIを適切に活用しましょう。

フレームワークを学ぶ際のオススメ書籍

ビジネスフレームワーク図鑑

様々な種類のフレームワークが網羅的に掲載されていて、事業や企画を立案する担当者は必ず持っておいて欲しいと言える一冊です!

戦略フレームワークの思考法

こちらの本でもフレームワークの紹介はされていますが、実はフレームワークを知っているだけでもなかなか使いこなせないと言うケースは多いんです。この本ではそんな方向けに具体的な使い方を指南してくれている良い本です。

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戦略と戦術の重要性を理解し、実際のビジネス状況に適用する方法についての洞察を提供します。ビジネス成功に向けて、戦略的思考と戦術的実行が組み合わさることが不可欠です。

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